ふぃ〜らぁ倶楽部 2019年10月・11月号

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桜、人、街に惚れて移住  住むからには、ここに埋まる!

砧川キヌ子さん(40歳、東京都国立市出身、弘前市在住、兼業コント芸人・こぎん刺しプリントTシャツ「cogin+T」店主)

・プロフィール

千葉県立柏高校 → 演劇の専門高校(東京) → 合同コントやお笑いライブに出演 → 契約社員として働きながらIT技術習得 → ロックバンド「人間椅子」に惚れ込み、追っかけして弘前訪問 → 弘前市に移住こぎん刺しプリントTシャツを制作販売〔いまココ!〕 → 弘前の役に立ちたい!

☆合同コントやインプロライブ  都内で仲間と開催☆

 今年4月に弘前に移住したのですが、それまでは都内で契約社員として仕事をしつつ、インディーズのコント芸人として活動していました。舞台を借りて合同コントやインプロ(即興演技)ライブを開催する活動を17年ぐらい行っています。

☆ロックバンド「人間椅子」に  ドはまりの結果、弘前へ☆

 弘前に来たきっかけは弘前市出身のメンバーがいるロックバンド「人間椅子」でした。ネットの動画で見た演奏がものすごくカッコ良くてすぐにハマり、東京より小さいライブハウスで演奏を見たくて地方公演に行き始めました。その後ネットを通じて津軽に住んでいる人間椅子のファンの友達ができて、2015年にMag-Netで開催されたライブを一緒に見るために弘前に来ました。友達は本当に親切にあちこちを案内してくれて、帰りの夜行バスを待つ間はもう帰りたくなさ過ぎてベンチでガチ泣きしてました(笑)。

 桜の街、文化の街という弘前の雰囲気は、小学生の頃に住んでいた国立市に似ていて親近感があり、その後何かと理由をつけて弘前に来るようになったのですが、あるとき「これまでの活動は東京でなくて弘前でやればいいのでは」と思い立ち、1年程がんばって貯金して弘前に引っ越しました。実家が転勤族の家でずっと「故郷」というものに憧れがあったため、ああ、弘前市民になれて本当によかったなぁと津軽弁をきくたんびに実感しています。(方言も憧れだったので・・・!)

☆こぎん刺しのTシャツを自作  ネット販売で生計を立てる☆

 都内の青森関連イベントでこぎん刺しの名刺入れを見て「自分でも作ってみたい!」と思ったのがこぎんを始めるきっかけでした。弘前で勝った教本を見て勉強し、いつかこぎん刺しの「糸目が再現された」プリントTシャツも作ろうと考えていたら、移住後すぐに仕事と貯金が全部なくなったので大慌てでTシャツの店を開設しました(笑)。まさかこんなにすぐ自分がTシャツ屋さんになるとは思いませんでしたが、最近ではみなさんからのお誘いでイベントの出店までさせてもらえるようになりました。本当に感謝しています。

☆ずっと欲しかった「故郷」  弘前の街の役に立ちたい!☆

 弘前に住もうと考えた時から「自分の能力というものがあるのならぜひこの街のお役に立てたい」という思いがありました。やっと見つけた故郷ですので弘前に埋まるのが目標です!(笑)

 ねぶたのお手伝いなど自分でも参加できることには積極的に参加したいですし、これまで自分が携わってきた舞台活動や、IT関連のスキル等も駆使して、いつも親切にしてくださるみなさんとご一緒に弘前で面白おかしく過ごしてまいりたいと思います!

(取材・文;小畑智恵)

※写真は、ねぶた祭りの製作段階から参加している様子です。この段階から仲間に入れていただき感激したそうです。

黒石よされや青森が大好き  力をつけて、地元を盛り上げたい

秋元綜弥さん(23歳、平川市出身、東京都在住、大学4年生)

・プロフィール

黒石高校 → 拓殖大学法律政治学科(東京) → 来春の就職先、決定!〔いまココ!〕 → いつか青森に帰り、”カッコいい大人“になる‼

☆「津軽漫芸」や民謡  黒石よされが大好き☆

 小さい頃から一緒に住んでいるおばあちゃんがメゴがられて、黒石八郎さんの「津軽漫芸」などをカセットテープで一緒に聞いていました。歌うのが好きで、小学4年の頃に町内のカラオケ大会で吉幾三さんの曲を歌ったら、いろんな人からわりばしにお札をはさんだ“花っこ”をもらって楽しくて楽しくて(笑)。それをきっかけに声を掛けてくださった民謡の先生について、数年、民謡を習いました。中学3年の時、弘前のダンスグループ「花嵐桜組」が踊るキレキレのよさ踊りを見て、「カッコいい!」と思い、よされを踊るグループがある黒石高校に入りました。

☆視野を広げるため上京  都会の暮らしで刺激☆

 黒石高校では、卓球部と生徒会に入りながら、夏にはよされ好きの生徒が集まる「黒高隊(くろこうたい)」として、祭りに参加しました。運動は得意じゃないけど。「あっきー、踊りにキレがあるね!」と、褒められたりして嬉しかったですね。地元は楽しかったけど、とにかく視野を広げたかったので東京の大学を選び、一人暮らしをしました。授業の他は、日本学生支援機構から借りた金額を来年から返済するため、かなりの時間をバイトに充てていますが、都会に住み、いろいろな人に会って刺激をもらっているので、上京して良かった。でも、もう都会はいいかな。人が多く、忙しすぎて、自分が暮らすにはもっとゆったりできる場所がいいです。

☆地元を盛り上げるイベント  黒石よされに「チーム」で参加☆

 何か地元を盛り上げるイベントがしたいと思い、たびたび地元に帰ってきては、気になる人や行政の方に会いに行っています。ご縁をいただいた地元の方や東京黒石会の方たちと、去年と今年は「チームあっさーず」としてよされ踊りに参加させていただきました。みんなで輪になり、列になってお囃子を聞きながら踊り続けるよされは、やっぱりイイですね!

☆インターンシップで知った  「カッコいい大人」に憧れ☆

 大学1年の後半、フェイスブックで見つけた青森関連の移住イベントへの参加をきっかけに青森へのUターンを考える人達と知り合うことができ、あおつなのイベントにも度々参加するようになりました。昨年、平川市の株式会社0172にインターンシップさせていただき、社長で、岩木山の画家である井上信平さんの人柄が素晴らしく、惚れ込みました。デザイン会社とハンバーガーショップを経営し、地域のために力を尽くし、社員の方に尊敬され、強い信頼関係を結んでいらっしゃる井上さんの姿勢や生き方に感動、尊敬しています。井上さんのような「カッコいい大人」になりたいです。

 来春の就職先が決まったので、残る大学生活も悔いが残らないように満喫します。仕事を通して社会的な力をつけ、いつの日か胸を張って青森に帰れるように頑張ります!

(取材・文;小畑智恵)

※上の写真は、そろいの浴衣でよされ祭りに参加した「チームあっさーず」もみなさんとの写真です。下の写真は、尊敬する井上信平さんと、井上さんが描いた岩木山の絵の前での写真です。