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ちょっと時間が経ちましたが、10月6日〜8日にあおつなが実施した「 平川市移住お試しツアー 」を振り返ります。平川市主催、asobo! Hirakawaの皆さんとあおつなが共同で運営した2泊3日のツアーには、首都圏から20〜50代の男女9人が参加。ツアーに同行したワタクシ小畑が巡ったポイント、場面ごとにレポートします。

★ジョブカフェあおもり@アスパム3階(青森市)
 JR青森駅まで集合し、まずは青森県が若年者の就職支援のために開設するセンター「ジョブカフェあおもり」へ。青森県観光物産館 アスパムの3階にあるカフェは、44歳までを対象に、パソコンでの職業適性検査やe-ラーニング、エントリーシートの書き方や面接練習など、就職、仕事に関して何でも相談に応じてくれるという“頼れる場所”。プリントも無料!と、使い勝手がありそう。遠方の人はメールカウンセリングも申し込めるそうな。

 目の前に陸奥湾が広がるオーシャンビューのデスクで求人表をチェックできるなんて、青森市ならでは、かも。気持ちが落ち着きそう。採用計画があるけど大手求人サイトには掲載されないような地元の中小企業の情報については、県中小企業家同友会のwebなども活用できるといった情報を教えてくれたり、就職のための準備として身に着けたい「美文字」「自己分析」「チラシ作成」などの講座を知らせてくれるチラシも置いてあり、幅広い情報が手に入る印象でした。

★平川市の2企業を見学
 平川市に移動し、株式会社津軽バイオマスエナジーが運営している木質バイオマス発電所を見学しました。門を通るなり、広い敷地に高く山積みされた丸太、そびえ立つプラントのシルバーに輝く巨体に、思わず工場萌え〜^^!

 りんご園も多い地域だけに間伐材やりんごの剪定枝などをチップにし、燃やした熱で発電をする木質バイオマス発電を行う同社は2015年から売電を開始。年間330〜340日稼働して1400世帯分の電力を発電、地域の学校や公共施設にも電気を供給し、余った熱でトマト栽培をしているといった説明を受けました。

 発電関連事業に関わる従業員は70人ほどに上ると聞き、地域の仕事に関心が高い参加者A君は、目をキラキラ輝かせながら就業体制について質問。「12時間交代です」との答えにちょっと驚いていましたが^^;、「工場点検の時期にまとまった休みは取れます」との追加説明にホッとした様子がメンコかった。

 安全のためヘルメットをかぶり、大量のチップ置き場や工場内を歩きながら、日ごろ間近に見ることがない大きな重機、マシン、に、参加者は写真撮りまくりでした(もちろん、ワタシも^^;)。途中、大量の丸太を積んだ大型トラックを運転してきた女性ドライバーを発見。ドボ女というか、林業女子というか。いずれにせよ、現場で働く姿がカッコよかった。

 続いては、マルジン・サンアップルさんへ。40代の社長から、海外への輸出も多いと伺い、りんごの市場が世界に広がっていることの一端を知るとともに、若手採用に積極的な状況を聞いて、企業に勢いを感じた参加者は多かったようです。

 選果工場では、ベルトコンベヤーで選果され、次々流れてくるりんごをスタッフの女性たちが「スタッ、スタッ」と手際よく段ボール箱に並べる様が、見ていて気持ち良かった。秋に収穫したりんごを冷蔵保存するCA冷蔵庫の中にも入れていただきましたが、余りの寒さにみんなブルブル!

 それもそのはず、りんごの鮮度を保つため、休眠状態になるよう室温を0度前後、湿度90%前後に調整しているとのこと。この倉庫のお陰で、早生りんごが出回るまでの間も美味しいりんごを食べることができるのですねぇ。帰りに、1個ずつもぎたての「とき」をいただきました。後でいただいたら、フレッシュでジューシー!「やっぱり津軽のりんごは美味しい!」とみんな声を揃えていました。

★交流会@津軽おのえ温泉 日帰り宿 福家
 夜は、県産食材を使った美味しいお料理をいただきながら、先輩移住者の皆さんと交流しました。駆けつけてくださった長尾市長のご挨拶に続き、先輩移住者の方々が移住の経緯や仕事などについてお話くださったのですが、その経歴の多彩なこと! 

 元パリダカールラリードライバーから今はインバウンド客を迎える農家民宿を開いている方、世界中を旅して歩いた後にUターンして家業を継いだ若い社長、弘前市から移住して治療院を開いた女性、奥さんの地元ということで移住して新規就農した男性などなど。

 共通して話していらしのたは、「人が優しく、住みやすい」「温泉がすぐ近くにいくつもあって、ゆったりできる」といった平川市の魅力。いいどごだんだの〜^^

 意外だったのは、お話してくださった先輩たち同志の横のつながりがほとんどなかったこと。でも、ここで顔を会わせたからには、これから輪が広がるのではないでしょうか。

 二次会は有志が駅前の「スナック」に移動し、濃厚な時間を過ごすうちに、夜はとっぷりと更けていきました。(つづく)