佐藤さんと依田さん!!

ふぃ~らあ倶楽部2017「6・7月号」に、神奈川県と青森県をつなげたいと活動している佐藤さんと、

この3月に青森県今別町に移住した依田さんの「思い」が掲載されました。

佐藤さんは、いつかは神奈川と青森との2地域居住を!

依田さんは、地方での新しい働き方の挑戦を!

お二方とも、とてもカッコイイお話です。

青森県内のスーパーやコンビニなどで販売しています。

ぜひ、お手にとって(できれば)購入してくださいね。

(神)

↓下記の画像をクリックすると、記事の詳細をご確認いただけます。

70代の“若手漁師”を手伝う! 移住し、「二つの財布」で暮らす

依田啓夢さん(よだ・ひろむ、山梨県甲府市出身、今別町在住、自営業)

<連絡先> 
合同会社袰月海宝
https://www.facebook.com/合同会社-袰月海宝-1483037222017172/

奥津軽いのしし牧場
https://www.facebook.com/奥津軽いのしし牧場-119062468654962/

・プロフィール
山梨県甲府市で高校まで過ごす → 青森公立大入学(青森) → 3年時、今別町袰月でインターンシップ体験 → 4年時、就活を途中で辞め、袰月への移住を決意! → 卒業後に今別町に移住、ワカメの収穫・販売とイノシシ牧場で二つの財布を持つ[いまココ!]

☆人口減少が著しい町 インターンで知った現実☆

 初めて今別を訪れたのは青森公立大3年生の時。北海道新幹線開通を前に、「駅ができる町を若い力で盛り上げよう」と仲間と訪れましたが、最初は今別町が青森県内で人口減少が最も著しい自治体だということを知りませんでした。袰月地区に65歳でUターンして合同会社袰月海宝を興し、天然のワカメやモズクを採って販売する小倉龍毅さんの下でインターンを経験させてもらった時、いろいろなことに気付かされました。

☆「“海の宝”で雇用を」 奮闘する姿に打たれた☆

 モズクの根を取ったり、ワカメを茎から切る作業は人の手でやるしかなく、そんな手足が冷たくなる辛く細かい仕事を小倉さんや高齢の人たちが黙々とやっていました。地域の漁師の人から、「借金して船を買っても元が取れないから、息子に戻って来いとは言えない」と聞いて悲しかったし、そんな考え方を少しでも変えられないかな、と思いました。何より、「30年も子どもが生まれていない袰月を元気にしたい!」と、雇用を作るため海に船を出し、各地に出掛けてワカメなどを販売する小倉さんの姿勢と熱い思いに打たれました。
 
☆70代“若手”の漁師を 手伝うなら「今」!!☆

 今別のワカメ漁師の最高齢は93歳で、73歳の小倉さんは“若手”。いつかは小倉さんの仕事を手伝いたいと思いながら、一度は地域活性化の仕事に携わることも考えました。でも、自分が何かを身に着けて3年後に今別に来るより、何も持っていないけど、いま移住して、ぶっつけ本番でやってみよう!と思いました。去年の11月頃、小倉さんに「働かせてください」とお願いすると、笑って「いいよ」と言ってくれて、空き家になっていた小倉さんの親戚の家をお借りできることになりました。最初は不安視していたものの、「人生一度きり。やりたいことをやってこい」と理解してくれた両親にも感謝しています。

☆イノシシ牧場も職場に「二つの財布」で収入確保☆

 3月の大学卒業後、今別に引っ越しました。収入を確保するため、知人の紹介を受けて今別にあるイノシシ牧場でも働き、「二つの財布」を持つことにしましたが、早くも後継者として有力視されています(笑)。朝6時前にカモメの鳴き声で目を覚まし、イノシシ小屋を掃除してエサをやり、浜に戻ってワカメの仕事をしています。小倉さんは4月の生産量と売り上げが去年よりぐっと上がったと言ってくれました。町の人にも少しずつ顔と名前を覚えてもらっていて、この前は3日間、違う家で晩ご飯をご馳走になりました。若い人を呼び込み、若者に投資する町になるよう、仕掛けていきます!(取材・文:小畑智恵)

◆じんじんの「イイんでねぇが〜」
「スゴイ!!」の一言です。依田さんの挑戦が、地域・町を変えるかもしれません。そして、依田さんに続く若者が出てくるように「あおつな」は、たくさん、たくさん応援するからね。本当にガンバッテほしい!!

津軽の食や文化を伝えたい 青葉台と青森をつなげるカフェに

佐藤真優子さん(さとう・まゆこさん、平川市出身、神奈川県在住、カフェオーナー店長)

<連絡先> 
りらっくすかふぇ&バル「Rin5Life(りんごらいふ)」
https://www.facebook.com/Rin5Life/

・プロフィール
弘前生まれで各地をめぐり、神奈川県の高校へ → 日大経営学部(東京) → 人材派遣会社のIT部門(東京) → 母とカフェをオープン(横浜市青葉台) → オーナー店長に[いまココ!] → いつか津軽と青葉台の2地域居住をしたい!

☆夏休みや正月は 祖父母が暮らす津軽で☆

 平川市出身の母が里帰り出産したので、私は弘前の病院で生まれました。父の転勤で小学5年からは横浜市青葉区青葉台に住んでいますが、夏休みやお正月には平川市や、父の地元の弘前市に行き、祖父母と一緒に過ごすのが恒例でした。中学以降は部活などで帰る機会がめっきり減ったけど、じっちゃんが作って送ってくれるりんごやお米、野菜が美味しくて、働く姿を見るのも好きなんです。

☆禅林街やカフェ文化 津軽の魅力を再発見☆

7年前、伯父の介護でたびたび帰省する母に付いて行ったことで、津軽を見直しました。大人になった自分にとって、弘前の歴史ある禅林街やカフェ文化などはとっても素敵で、魅力を感じました。ちょうど会社を退職し、母と一緒に大人女性がリラックスできるヘッドスパとカフェを併設したお店を開こうとしていた時だったので、青森の美味しい食材やりんごを使った料理、スイーツを提供することにしました。青葉台駅近くに店舗を見つけ、りらっくすかふぇ&バル「りんごらいふ」と名付けてオープンしたのが2011年9月。そしてその冬、祖母に数日上京してもらい、母と3世代で根菜類などを刻んで作った「けの汁」を味わってもらうイベントは、「美味しい」と好評でした。
 
☆店内を“りんご尽くし”に
青森イベントも始動!☆

 青葉台や近隣には青森出身の人も多く、6周年を迎えた最近は「青葉台のりんごさん」と呼んでくださる人も増えました。そろそろヘッドスパも…と思っていた昨年10月、母が急逝しました。とっても残念だったけど母の思いを引き継ぎ、夏にはリラクゼーションサロンを開く予定。そして、これまで以上に青葉台と青森をつなぐため、「青葉台×青森 コラボカフェ」として店内の内装も置き物も“りんご尽くし”にして、5月6日にリニューアルオープンしました。完全予約制で青森産シードル飲み放題の「アフタヌーンティー」や、青森のりんごと青葉台のパン屋さん、ケーキ屋さんとコラボした新メニューなど、いろいろ始動させます!

☆婚活のお手伝いできれば いつかは「2地域居住」☆

 今年2月、弘前市のりんご農家さんにお話を聞くツアーに参加し、後継者不足が深刻な状況を聞きました。カフェで提供するりんごを「美味しい」と言って下さるお客様に現状を知ってもらい、婚活のお手伝いなどもできればいいな。自分としては祖母について漬物修業をし、いつか津軽と青葉台で半々に暮らせるようになるのが目標です!(取材・文:小畑智恵)

◆じんじんの「イイんでねぇが〜」
いつかは青森県の津軽と横浜市の青葉台との「2地域居住」。とても素敵な暮らし方だと思います。心が癒える青森と刺激的な首都圏を行ったり来たりは、ぜひ実現してほしいですね。ワもそうした暮らしがしたい…。